2008年4月11日金曜日

自転車タクシー、札幌でもデビュー 26日から 広告順調、課題は集客

ドイツ発祥の自転車タクシー「ベロタクシー」が今春、道内で初めて函館で本格営業を始めたのに続き、札幌にも今月二十六日から、登場する。二酸化炭素を出さない交通機関として、温暖化対策にも一役買いそうだが、事業の成功には安定した集客が鍵になる。
 一九九七年にドイツで開発されたベロタクシーは補助電動モーター付きの三輪自転車。大人二人まで乗車でき、最高時速は約三十キロ。日本では二〇〇二年に京都で運行が始まり、現在全国二十都市に広がった。
 函館では学生ベンチャー、トライワッカ北海道(茂呂信哉社長)が七日、三台を使い西部地区で営業開始。札幌中心部でもNPO法人エコ・モビリティサッポロ(栗田敬子代表)が二十六日、五台の運行を始める。
 運賃は、観光客を主な対象とする函館は一人十五分二千円から。札幌は初乗り五百メートル三百円で百メートルごとに五十円加算。札幌圏の一般のタクシー料金(初乗り一・六キロ六百五十円、三百九メートルごとに八十円加算)と比べると、短い距離以外では割高で、課題は集客だ。
 すでに運行している他県の一部では、低調な利用で苦戦する事業も少なくない。福井や熊本では乗客ゼロの日もあるという。函館も営業初日の利用は二件にとどまった。企業の環境意識の高まりもあり、車体に描く広告の受注は道内でも好調というが、茂呂社長は「広告スペースは限りがある。広告に頼らず運賃収入を増やさないと、事業展開は難しい」と話す。
 道内は〇一年の道路交通規則改正で、自転車タクシーの届け出が不要になった。他県では規則の制限が事業の障害となる地域もあるだけに、栗田代表は「恵まれた状況を生かし、環境にやさしい交通機関として定着させたい」と、利用者の環境意識に期待している。

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